フリーランスデザイナーの年収相場は?成功し続けるためのポイントを解説|Manoa-Lino Freelance(マノア・リノ フリーランス)

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フリーランスデザイナーの年収相場は?成功し続けるためのポイントを解説

公開日:2025/05/20最終更新日:2025/06/25

正社員からフリーランスへの転向を検討しているデザイナーの方も多いのではないでしょうか。どのような案件を選ぶか、どこで働くのか、何時間働くのか等、自分で決められるのがフリーランスデザイナーの魅力。しかしながら、一定の収入を得られるかどうか不安な点も多く、長年成功するための秘訣も気になる点だと思います。そこで本記事では、フリーランスデザイナーの年収実態や成功するための基本的な考え方やポイント をご紹介します。



1.フリーランスデザイナーの年収相場


フリーランス白書2023 の「回答者数上位5職種別年収」の調査によれば、デザイナーが含まれるクリエイティブ・Web・フォト系の職種で年収400万円以上の割合は46.9%でした。これは5職種中3番目の多さです。


フリーランスの場合、固定の年収額は決まっているわけではなく、獲得する案件単価によって年収額は決まってきます。そこで案件単価に注目して年収目安額を算出してみました。


Webデザイナー

『ITエンジニア、クリエイター向けフリーランス求人案内サイト「Freelance hub」※2023年10月12日現在』 によると、Webデザイナーの月額単価相場は50万円〜60万円が最も多いゾーンでした。12ヶ月分で単純計算すると年収としては600万円〜720万円となります。


グラフィックデザイナー(Webアプリやゲーム)

『ITエンジニア、クリエイター向けフリーランス求人案内サイト「Freelance hub」※2023年10月12日現在』 によると、グラフィックデザイナーの月額単価相場は60万円〜70万円が最も多いゾーンでした。12ヶ月分で単純計算すると年収としては720万円〜840万円となります。


UI/UXデザイナー

『ITエンジニア、クリエイター向けフリーランス求人案内サイト「Freelance hub」※2023年10月12日現在』 によると、UI・UXデザイナーの月額単価相場は60万円〜70万円と70万円〜80万が1番目と2番目に多いゾーンでした。12ヶ月分で単純計算すると年収としては720万円〜960万円が予想されます。


現在デザイン業界では「Wenアプリやデジタル分野」の案件が多く、グラフィックデザイナー(Webアプリやゲーム)やUI・UXデザイナーの方が稼ぎやすいようです。



2.年収を左右する主な要因


フリーランスデザイナーとして高い年収を得るためには、単価の高い案件をいかに獲得していくかが鍵になります。以下に、年収を左右する要因をまとめましたのでご覧ください。


ポートフォリオを作成する

フリーランスのデザイナーで仕事を獲得するには、ポートフォリオサイトは必須です。ポートフォリオは、自身の実績や得意分野を分かりやすくアピールする「名刺」のようなもの。クライアントへのプレゼンがとてもスムーズに進むため、ぜひ作成してみてください。


SNSで実績などの情報を発信する

X(旧Twitter)やInstagramのようなSNSを通じて自身の作品やスキルを発信することも、アピールにつながります。例えば、X(旧Twitter)では「#Webデザイナー」や「#Webデザイナー募集」などのハッシュタグを使用してアピールすると良いでしょう。Instagramの場合もハッシュタグを有効活用するのはもちろん、自分が作成した作品を投稿することで、あなたに仕事を依頼したいと思った人がコンタクトをとってくれるかもしれません。


ネットワークを広げ、人脈を活かす


フリーランスとして成功するためには、何よりも「コンスタントに案件依頼が舞い込む状態」を作ることが大切。そのためには、より多くのクライアントに名前を覚えてもらい、ネットワークを広げていく必要があります。オフラインのビジネス交流会やセミナーに参加して、人脈を広げるといいでしょう。


そこで知り合った友人や会社員時代の仕事仲間など、築き上げてきた人脈から仕事が舞い込んでくるケースも珍しくありません。あなたのスキルレベルや作品のテイストをすでに理解しているので、案件があれば適切な作業を振ってくれるはずです。


クラウドソーシングを活用する

クラウドソーシングを利用すれば、オンライン上で案件を受注できます。「人脈があまりない」「営業活動がなかなかうまくいかない」という方は活用してみると良いでしょう。自分のスキルに合わせて仕事を選べるため、自分が担当したい仕事やこれから伸ばしたいスキルに合った仕事を受注することができます。



3.年収アップに必要なのは、知名度とスキルの向上


フリーランスデザイナーとして年収をアップさせる方法は1つ。獲得する案件単価を上げていくしかありません。安い単価の案件を数多くこなしていく方法もありますが、到達する年収額も限りがあるでしょう。いかに高い案件を獲得するかが、年収アップの鍵です。そのために必要なことをまとめました。


実績を積み重ねて、知名度を高める

年収をアップさせるには、まず実績を積み重ねることが大切です。魅力的かつ豊富な実績を多く提示できれば、あなたの高度なスキルや得意分野、センスを証明できるため、クライアントから選ばれる可能性も高くなります。そのため最初のうちは、単価にこだわりすぎず、豊富な実績づくりに注力しましょう。多くのクライアントと仕事を重ねるごとに、あなたの知名度もどんどんと広がっていきます。魅力的に見える実績が段々と増えていけば、自然と案件単価も上がってきますし、クライアントに対して優位に価格交渉がしやすくなります。


Webデザインのトレンドを追う

デザインのトレンドを把握していないデザイナーは長く活躍はできません。デザインの最新トレンドにアンテナを張っておきましょう。「 LIG 」「 SANKOU! 」「 PhotoshopVIP 」といったデザイン情報サイトを定期的にチェックしたり、「 Pinterest 」などのデザイン収集サイトで事例に触れてアイデアを蓄積していくのも1つの方法です。SNSでデザイナーのアカウントをフォローしたり、デザイン関連イベントや展示会に参加するのも良いでしょう。


デザイン以外の分野でも、スキルアップを目指す

Webデザインのスキルが同等であれば、スキルの幅が広い人に仕事をお願いしたくなるものです。自身の市場価値を高めるためにも、デザイン以外のスキルも伸ばしていくことが得策です。たとえば、案件進捗管理も担う「ディレクター」へのキャリアアップや、分析や調査が得意なら「マーケター」、プログラミングが得意なら「プログラマー」といったキャリアに幅を広げるのも良いでしょう。クライアントから重宝されることは間違いありません。


定期的な自己評価とフィードバックの取得

フリーランスとして年収アップのためにはスキルアップが欠かせませんが、そのためには定期的な自己評価と振り返りが重要。定期的に振り返ることで、自身の強みやスキルアップすべき点を特定でき、対策が練れるからです。自己評価と振り返りの方法としては、定期的な目標設定と進捗確認、担当案件やプロジェクトの振り返り、自身の強みと改善点の洗い出し、クライアントからのフィードバックの収集、学んだことの記録などがあります。



4.フリーランスデザイナーの将来性


生成AIやデザインAIが登場し、幅広い領域で凄まじいスピードで浸透しています。そんな状況ですから「デザイナーの仕事はなくなってしまうのでは?」と悩まれる方も多いと思います。その点を払拭させてください。


結論、生成AIやデザインAIで、従来のデザイナーの仕事をAIが代替することは可能です。しかしながら、AIが人間のデザイナーの代役を完璧にこなせるわけではありません。デザインAIで代替できること・できないことを理解した上で、役割分担を行うことがデザイン業界でのスタンダードになるでしょう。


たとえば、従来であればデザイナーが担っていた“面倒で時間がかかる業務”を部分的にデザインAIに任せることで、デザイナーの時間が空き、クリエイティブな活動に集中しやすい環境を作ることができます。データ処理など時間や手間のかかる作業は、AIの得意分野であり、短時間で大量のデータを正確に扱うことが可能です。


これからのデザイナーは、人間にしか表現できないような感情や心理を含むクリエティブ面に全てのエネルギーを費やすことができるようになるでしょう。今後はAIとデザイナー両者がお互いの強みを組み合わせていくことが、デザイン業界では当たり前になります。デザイナーは、AIを含む最新テクノロジーに常にアンテナを張って吸収することが必要です。



5.フリーランスデザイナーとして成功し続けるために


フリーランスデザイナーとして生き残っていくためには長期的な視点で戦略を練ることが欠かせません。何も考えずに活動していると、数年後に行き詰まってもおかしくありません。フリーランスにとっての商品は「あなた自身」。売り込むための戦略を練り、実行できるかどうかで成功し続けられるかが決まると言っても過言ではありません。クライアントから喜ばれる仕事をするために、持続的なスキルアップを続けて、デザインのトレンドや市場動向に柔軟に適応できる人がきっと長く活躍していくに違いありません。


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