SEとPGの違いは?それぞれの仕事内容、スキルやキャリアパスについて比較|Manoa-Lino Freelance(マノア・リノ フリーランス)

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SEとPGの違いは?それぞれの仕事内容、スキルやキャリアパスについて比較

公開日:2025/05/20最終更新日:2025/06/25

ITエンジニアに興味を持っている方の中には「SEとPGの違いがよくわからない」という方もいるのではないでしょうか。そこで本記事では、システムエンジニアとプログラマーの違いや仕事内容、求められるスキル、キャリアパスについて解説 します。これからIT業界への転身を考えている方、SEとPGの役割の違いを理解し、自分に適した職種を選びたい方は、ぜひ参考にしてください。


1.SE(システムエンジニア)の仕事内容

SEはどんな業務を担当しているのでしょうか。具体的に見ていきましょう。


ヒアリング・要件定義

クライアントがどのようなシステムを導入したいと思っているのか、どのような機能が必要なのかを詳細にヒアリング。その後、ヒアリングした内容をもとにどこまで形にできるかをすり合わせし、最適なシステム設計を立案します。


基本設計

ヒアリングと要件定義をした内容をもとに、システムの設計を行います。システムの機能や表示方法、操作方法などの仕様を決め、開発にかかる期間や費用も算出します。大枠の設計が出来たらクライアントの了承を得て、詳細設計へと移ります。


詳細設計

クライアントから了承を得た実装予定の機能に対し、どのような技術や仕組みで実現するのかを設計します。プログラマーがプログラミングをする際に必要となる設計のため、場合によってはプログラマーも同席のもと、詳細設計に取り組みます。


テストとデバッグ

システムが正しく動作するかを確認するテストや、エラーの原因を探して解消するデバッグ作業を行います。この作業を怠るとせっかく開発したシステムでも思うように動かなかったり、途中でエラーが発生する可能性があるため、しっかりとチェックを行います。


2.PG(プログラマー)の仕事内容

一方でPGの業務内容については何があるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。


詳細設計

SEが作成した基本設計に基づいて、システムの具体的な構築方法を決めます。データベースやインターフェースの詳細などを設計し、SEと共にプログラミングに必要となる詳細な設計書を作成します。


プログラミング

SEと協力して作成した詳細設計書をもとに、プログラミング言語を使ってシステムやアプリケーションを動かすためのプログラムを作成します。システム開発の中核を担う重要な業務となり、論理的思考や創造性が求められます。


テストとデバッグ

開発したプログラムやシステムが正確に動作するか、設計通りの機能を果たしているかを確認します。具体的には、コードがエラーなく動くかを確認するユニットテスト、プログラムやシステムの異なる部分やモジュールが適切に連携して動作するかの統合テスト、実際の使用環境での動作確認となるシステムテスト、エンドユーザー視点での受け入れテストなどを行います。エラーがあった場合はすぐに原因を特定し、必要な修正を行います。


3.SE(システムエンジニア)に求められるスキル

SEとして活躍するためには主に以下の5つのスキルが求められます。どんなスキルが必要なのか見ていきましょう。


ヒアリングスキル

クライアントのニーズや要望を正確に捉えるためのヒアリング能力もSEにとって欠かせないスキルです。正確なヒアリングを行うことで、クライアントが真に求めているシステムについて理解し、的確に設計・開発することができます。


プログラミングの知識

SEは要件定義から設計、テストまでの一連の開発工程を設計・管理するため、基本となるプログラミングの知識をもっていることは必須です。IT知識のないクライアントにわかりやすく説明することなども求められるため、幅広いプログラミング知識が必要となります。


マネジメントスキル

上述したように、SEは開発工程の全体を把握し、管理や調整を行うポジションのため、マネジメントスキルも求められます。タスクの優先順位付けやリソースの管理、各プログラマーへの指示など、プロジェクト成功に向けて関わる人材の管理を徹底します。


コミュニケーションスキル

SEはクライアントとPGの仲介役として、ニーズや必要な情報を伝達することが求められます。誤解を興さないスムーズな伝達を行うためには、日ごろから両者と積極的にコミュニケーションをとる必要があります。また1人ではプロジェクトを成功させることはできないため、チームのメンバーともコミュニケーションを通じて信頼関係を構築し、円滑に意思疎通をできる関係性を構築しておきましょう。


4.PG(プログラマー)に求められるスキル

一方でPGにも特定の5つのスキルが求められます。以下を参考にしてください。


プログラミングスキル

複数のプログラミング言語を理解し、使いこなせる能力が必要です。JavaやPython、C++、JavaScriptといった一つ以上のプログラミング言語に精通することはもちろん、アルゴリズムやデータ構造に関する理解も必要となります。プログラマーのスキルの高さや知識量によって、より効率的に、より品質の高いシステムの開発が可能になります。


論理的思考力

システムにエラーが発生した場合に、問題を分析し、効率的な方法で解決策を導くためには、論理的思考力も欠かせません。論理的思考力なしに設計を行うと、システムに何らかの不具合が発生したり、意図した通りにプログラムが動かないという結果にもつながりやすいです。また、設計書には必要最低限の情報のみ指示されていることが多いため、最適な仕様のシステムを開発するためには、クライアントやSEの意図を理解して取り組むことが求められます。


コミュニケーション力

パソコンに向かっているだけがPGの仕事ではありません。自分の考えやプログラムの進行状況をはっきりと伝え、他人の意見やフィードバックを理解し受け入れるコミュニケーション力も必要です。クライアントやSE、チームのメンバーとコミュニケーションを密にとることで、クオリティの高いシステムの開発を実現することが可能になります。


5.SEとPGの適性について

上述したように、システム開発の現場においてSEとPGの仕事内容や求められるスキルは大きく異なります。では未経験者が新たにIT業界への転身を考える際、どちらの仕事を選んだら良いのでしょうか。


SEに向いている人

SEにはプロジェクト全体を俯瞰して理解し、管理する能力が求められるため、広い視野をがあり、マルチタスクが得意な人に向いています。また、企画や設計を行う過程で多くの人と関わりながらプロジェクトを進行させたい方にも適している仕事だといえます。マネジメント能力や、周囲を巻き込む力がある方もSEとして成功できるでしょう。


PGに向いている人

プロジェクトを管理するポジションよりも、実際に自分の手を動かして開発したい、開発作業が好きという方にはPGが向いています。特に一つのタスクに集中することを好むタイプの方にはPGの仕事が適しているでしょう。また、生産性を高めるために創意工夫をしたり、専門分野を深く追求したい方は、より優秀なPGを目指すことができます。


6.「好き」「興味がある」を活かしてIT業界にチャレンジ

SEとPGの仕事内容や求められるスキル、キャリアパスにはそれぞれ異なる特性があり、得意なスキルや進みたい道により選択肢が変わります。IT業界でのキャリアアップの鍵は、自分が何に熱中でき、何を得意とするかを見つけ、それに沿って自分のスキルを磨き続けることです。本記事を参考に、ぜひ理想とするキャリアを築いてください。


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