C#.NETとはMicrosoft社が提供する開発環境であり、プログラミング言語C#をコンパイラとして使用することを意味します。そもそもC#は「.NET Framework」と組み合わせて利用することが多いため、C#.NETと呼ばれるようになりました。あくまでC#を組み合わせたフレームワークを意味することから、C#.NETはC#とほぼ同じと考えるのが一般的です。
もともとC#とはMicrosoft社のアンダース・ヘルスバーグ氏が設計したプログラミング言語であり、同じくMicrosoft社が開発した「.NET Framework」と共に2000年に誕生しました。主にWindowsのシステムやWebサービスの開発・実行に利用されており、Windows7以降では.NET Frameworkが標準インストールされています。
本記事では、そんなC#.NETの概要とメリットなどを徹底解説します。
目次
1. C#.NETの特徴とは C#はオブジェクト指向プログラミング言語 C#.NETはマルチプラットフォームでの開発が可能 統合開発環境で実行速度が速い ゲーム開発に長けている 管理の手間を削減 情報量が圧倒的に多い 2. C#.NETと他の言語との違い JavaやC/C++と構造・文法が似ている Javaと同じくガベージコレクションが使用可能 VB.NET との違い 3. C#.NETの使用例 Webサービス デスクトップアプリ スマホアプリ ゲームアプリ Webアプリ ARやVR 4. C#.NETを学ぶために Webで公開されている入門サイトで勉強する 入門書籍で勉強する コミュニティに参加する 5. C#.NETを習得することで、エンジニアの将来も拓ける現在C#は、スマホアプリやデスクトップアプリ、Webアプリ、ゲーム開発の分野など、実に様々な場面で活用されている人気言語です。その特徴をご紹介します。
C#はC++やJavaといった世界中で使われている言語と同じく「オブジェクト指向」を採用しています。オブジェクト指向とは、「独立性、再利用性、拡張性を実現するためのプログラミング言語」のこと。オブジェクト指向が登場するまでの開発現場では、プログラムを追加したら他のプログラムに影響が出たり、プログラムの一部を修正したら他の部分での修正が必要になったりといった問題が発生していました。そこで開発されたのがオブジェクト指向の開発方法です。部品を作成しモノを組み立てるイメージでプログラムを作成していくため、それぞれの独立性、再利用性、拡張性を実現することができるようになりました。
C#.NETはマイクロソフトの提供する言語に対応しており、Windows向けのアプリ開発はもちろん、MacOSやAndroid、iOS、Linuxでも動作するマルチプラットフォームアプリの開発が可能です。
統合開発環境の「Visual Studio」のフォームアプリケーションで簡単にコード生成できるので、視覚的な操作で開発が可能。実行速度が速い点も魅力です。実行速度の速さは工期短縮につながり、クオリティの高いシステムを短期間で作成できます。
C#.NETは世界の2大ゲーム開発エンジン「Unity」にも採用されており、スマホアプリから本格的なゲームまで自由に開発できます。
C# をはじめとした .NET Framework 上で動く言語は、メモリ管理を .NET Framework のガベージ コレクションに任せることで、管理の手間を削減できます。
C#は、リリース当初から「開発者のレベルや開発対象領域の間でギャップを作らないこと」を理念に掲げています。同言語で開発されたプロジェクトは非常に多く、それに伴いC#を得意とするエンジニアも非常に多いです。そのためネット上には多くの情報が出回っています。開発で困ったことがあっても、大抵のことはネットの情報を参考に学び、解決できる点もメリットです。
C#の構文構造と文法はJavaやC/C++に似ており、既存言語の経験がある人であればスムーズに学習できるでしょう。構文構造をモデルにしてはいますが、C#とC/C++の間には他のC系言語のような互換性はありません。どちらかというと、開発者が同じDelphiに近い性質を持っています。
C#はC/C++と違い、Javaなどと同じくガベージコレクション(不要になったメモリを開放する機能)が使えます。そのため、メモリのリソース管理がしやすくなり、メモリリーク(メモリが解放されず領域を圧迫してしまうバグ)の問題が起きにくくなっています。
VB.NET とはプログラミング言語であるVB(Visual Basic)を.NET Frameworkにおいて使用する際の組合せを表現する名称を意味しています。VBは度重なるアップデートを繰り返しておりVB6.0がリリースされた際に.NET Frameworkに対応するようになりました。
一時は.NET Frameworkへの対応をわかりやすくするために正式名称を『VB.NET 』とされましたが、2005年版より『VB 2005』というように以前通りの名称に戻っております。
C#はMicrosoft社が開発しているので、もちろんMicrosoftのサービスに多く使われています。WindowsやXbox、Teams などがその一例です。他にも、Windows8/8.1やWindows10、Windows Phoneなどで使えるアプリストアがあります。C#を使用したシステムやアプリは様々なものがあります。C#で開発可能なものもチェックしていきましょう。
Web上で展開されるサービスやシステムには、頻繁にC#が取り入れられています。活用するのは「ASP.NET Web Form」や「ASP.NET MVC」などのフレームワークです。前者では簡単な操作でサービス開発ができ、後者では細やかなコントロールを加えたうえでの開発が可能になります。
C#はデスクトップアプリの開発も可能です。Visual Studioを活用すると、「.NET Framework」上で動作させることができます。「.NET Framework」ではWPFというGUIのサブシステム、Windows FormsというGUIのAPIがあります。そのためこれらを使用すれば、初心者でも比較的簡単にデスクトップアプリを作ることが可能です。
スマホアプリの開発にもC#は使用されます。マイクロソフトの「Visual Studio 2015」ではXamarin提供の開発フレームワークが組み込まれています。そのためスマホアプリもC#を用いて簡単に開発ができるようになりました。OSはAndroid、iOSどちらにも対応可能。これまで省略するのが難しかった開発工数やコストを削減でき、開発の効率化が可能です。
C#を使用すれば、ゲームアプリも簡単に開発可能。代表的な開発プラットフォームの1つである「Unity」は、ゲーム製作に必要な機能をほとんど提供しています。Unityを活用することで、AndroidとiOSのゲームを一度に作ることができるだけでなく、動作処理を円滑に実装できます。
開発におけるフレームワークの1つである「ASP.NET 」を使用すれば、様々なOS上でC#を用いたWebアプリを作成できます。ASP.NET はマイクロソフトが開発しているため、Windows上で動作するシステムやアプリ開発と相性が良いです。また、「Visual Studio」を使えば、WindowsだけでなくAndroidやiOSにおいて、アプリを開発するための便利な環境を簡単に手にすることができます。
ゲームアプリを作成する際に使用できる「Unity」と連携すれば、スマートフォン向けのARアプリなどを効率良く開発できるようになります。
C#.NETを学ぶには、以下2つの方法がおすすめです。
C#を学べるサイトはネット上にとても多く存在しています。「動画ベース」と「テキストベース」での学び方があるので、自分に合ったものを使うと良いでしょう。外国語サイトになりますが、「SoloLearn」 は有名ですね。Udemy などの人気リスキリングサイトでも多数の講座がありますのでチェックしてみてください。
C#を入門できる本も、様々なものが多数出版されています。入門書籍だと必要な基礎知識が1冊に集約されているため、色々な教材を並行して使う必要がなく復習もしやすいのがメリットです。
効率的な学習方法が知りたいなど、受講生同士の交流をしたい人はコミュニティに参加するのもオススメです。参加者同士で切磋琢磨することで、学習意欲が湧きやすくなります。人脈作りにも最適ですね。気軽に相談・質問しやすいことも、コミュニティの魅力です。
プログラミング言語の種類は豊富にありますが、C#は今後も大きな成長が期待されています。何といってもC#はマイクロソフト関連のサービス開発において象徴ともいえる言語で、今後も頻繁に利用されていく可能性が高いからです。すでに多くのサービスで利用されているため、将来に向けて期待値は高いといえるでしょう。開発環境も多様性を意識してWindows以外でも使えるようになっており、今後も成長していくことが予想されます。
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